CROSSTALK 設計職社員の本音座談会
湖北精工に同期として新卒入社した若手設計職社員3人が集まり、クロストークを開催しました。彼らはなぜ湖北精工を選び、どのような経験を重ね、今どのように活躍しているのでしょうか。そして今後の夢や目標は? 自由に語り合ってもらいました。
座談会メンバー紹介
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機械設計 A
機械システム工学科卒 -
機械設計 B
機械システム工学科卒 -
電気設計 C
電子システム工学科卒
みなさんが湖北精工に入社した理由を教えてください。
A:僕が湖北精工の存在を知ったのは、就職情報サイトを見たのがきっかけ。「完成機メーカー」という言葉に惹かれてインターンシップに参加しました。その時、実際に局面印刷機が組み上がっていく様子を間近で、感動したことを覚えています。設計職としてのやりがいを具体的にイメージできたことが入社につながりました。
C:僕も、インターンシップに参加したことが大きかったです。手がける機械が、身近な製品の生産工場で使われていることに興味を持ちました。転勤がなく、地元の長浜に腰を据えて長く働けることも、入社を決めた理由の1つです。
B:僕は、設計職として幅広い経験ができることに魅力を感じました。ひと口に機械メーカーの設計職といっても、各社特色があって、携われる業務範囲もさまざまです。湖北精工では、担当する機械が毎回違う上に、設計から部品加工、組み立て、納品・据付けまで総合的に関われる。担当業務が細分化された大手企業では得られないスピード感で成長できそうだと思いました。
湖北精工の新入社員研修は、1年間の長期型で行われるのが特徴です。どのような経験をしたか、教えてください。
C:初めは機械の構造とか機構、部品の種類や加工法などについて勉強しました。そこからOJTに移るかと思いきや、指導担当の先輩から「自分たちでテーマを決めて、簡単な装置を1人1台ずつ、設計・製作してみよう」と言われて、ワクワクしました。
B:「せっかくなら、社内で使ってもらえる実用的なものがいいよね」という話になって、決まったテーマが「足踏みペダル式のアルコール消毒スタンド」。どういう機構にしたら、ペダルを踏むだけでアルコール消毒ボトルを押すことができるか。そこを考えるのがポイントでした。
A:完成した作品はそれぞれに個性が発揮されていて、おもしろかったです。みんなはこういう風に考えたんだとか、発見がありました。アルコール消毒スタンドの次は、社内の人からのリクエストで、キャスター付きの収納棚を作りましたね。みなさんに意見を聞いた上で、設置スペースに合うものを考え、図面を起こすということがすごく勉強になりました。
C:そして、最後に3人で1つの機械を共同製作しようということで作り上げたのが「ペットボトルキャップ回流機」。エントランスに飾ってある作品を見るたびに、当時を懐かしく思い出します。
A:みんなで話し合ったり、工場の機械を見に行ったり、先輩社員が書いた過去の図面から参考になるものを探し出したりして、形にしていく過程が楽しかった。でも、いざ組み上げて機械を動かしてみたら、キャップがあちらこちらで詰まってしまって大誤算(笑)。理論上はスムーズに流れるはずだったのに。
B:僕が担当していたエリアは特に詰まり率が高かった(笑)。みんなに申しわけない気持ちになりました。
A:いやいや、B君の担当エリアはラインの形状が複雑だったから、難しかったんだと思う。先輩にも相談しながら詰まりの原因を考えて、じゃあ空気を押し出すエアーポンプを追加しようとなったけれど、今度は別の問題が出てきて。トライ&エラーを重ねた末に完成した機械を見た時は達成感がありました。
C:先輩方の「引き出しの多さ」にも驚かされました。困った時、僕たちでは出てこない解決策をアドバイスしてもらって、すごいなあと。それは実務に入ってからも変わりません。
A:振り返ると、新入社員研修は自分の頭で考え抜くことや、周囲と積極的にコミュニケーションを図りながら問題を解決することなど、湖北精工の設計職として大切な要素を学ぶ期間だったと感じます。
C:座学だけじゃなく、現場を見たり、実践的に手を動かしたりしながらじっくり学べる。ここまで手厚い新入社員研修はなかなかないみたいで、大学時代の友だちから羨ましがられました。
2年目以降に経験したことや得たものについて教えてください。
B:研修期間は自分たちが作りたいものを自由に製作しましたが、実務ではお客様のご要望をもとに機械の仕様を決めていくので、そこが難しくもあり、やりがいになっています。最初の頃は自分が書いた図面を先輩に添削してもらうと、赤入れの数が結構すごかった。「その数値で強度は大丈夫?」「部品干渉しない?」とか。もちろん、そういう時はたいてい大丈夫じゃないという……。でも、まずは自分の考えた通りに図面を書かせてもらえるからこそ、ミスや改善すべき点にも気づくことができます。
C:僕は正直、今も機械と電気図面を見ただけでは、どのソフトをどのように使って機械を動かしているのか、分からないことが多くて。だから、電気設計の先輩はもちろん、機械設計の人や組み立ての人にも機会があるごとに教えを請うようにしています。部署に関係なく横のつながりが強くて、いろいろな方向から知識を増やせるこの環境はすごく恵まれていると思います。
B:C君の言う通り、多職種の人が近い距離で働いているのが湖北精工の特徴です。同じ山頂に向かってチームで一緒に走る感じ。だから、なんでも質問できる雰囲気があって風通しがいいし、設計以外のこともたくさん勉強できますよね。
A:僕が実務に入って驚いたのは、先輩方が線の太さを何種類か使い分けて製図されること。後工程の人たちが見やすく分かりやすい図面にするためなのですが、そういう小さな積み重ねが品質を作っていくんだと実感しました。
湖北精工における設計職の魅力は何だと思いますか?
C:やっぱり自分が考えたものが形になる達成感の大きさですね。それはもう、入社前に期待した以上でした。初めて任された機械が組み上がった時の感動は今でも忘れられません。毎回作る機械が違って、チーム編成も変わるので、経験を重ねるごとに新しい知識がどんどん入ってくるのもいいところだと思います。
A:「モノづくりを肌で感じたい人」にとって、これ以上ない環境ですよね。少し違った視点から言うと、設計職って、ずっとパソコンに向かって図面を書いているイメージがあるじゃないですか。でも、湖北精工の設計職は自らお客様先へ打ち合わせや設置に赴くことが多いので、全国いろいろなところへ行けるのも楽しいです。
B:僕は、仕事のスケジュールを自分でコントロールできることが魅力だと思っています。たとえば、10日間で出図する仕事をがんばって8日間で終わらせて、2日間、有給休暇を取るといったことができる。もちろん、うまくいけばの話ですが……。裁量を持って、柔軟な働き方がしたい人にはすごく向いている職場だと思います。
今後の目標を教えてください。
C:僕は、チームの中にすごく憧れている先輩がいるんです。設計の技術力があって、製造現場の人たちやお客様との調整力もすごい。周りを笑顔にしちゃうんですよ。その人のように、誰からも慕われ、頼られる存在を目指しています。
B:僕は今、曲面印刷機を担当しています。これからもっと多種多様な案件を経験して、専門知識を深めていくのが直近の目標。そしていつか、社内のみなさんにとって「曲面印刷機のことで困ったら、真っ先に相談したい人」になりたいです。
A:先輩方が常にそばで温かく見守り、必要に応じてサポートしてくださるので、僕たちは今、安心して新しいことにどんどんチャレンジすることができています。そういう温かな風土、「湖北精工らしさ」を、これから入社してくる後輩たちにも受け継いでいきたいですね。設計の知識はもちろん、言語化能力やコミュニケーションスキルも磨いて自分を高めていきます。
湖北精工の人材育成の考え方
当社は「機械をつくることは、機械をつくる人間を育てること」という考えのもと、人材育成に力を入れています。
とりわけ新入社員研修は実践的なプログラムを中心に1年をかけて行い、設計職として活躍できる土台づくりに注力。この期間に同期とのつながりも深まります。